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【経済】米タフツ大学が中国小学生の人体実験を認める、謝罪文を掲載


米タフツ大学は18日、中国の小学生を対象に遺伝子組み換え食品の人体実験を実施したことに対する謝罪文を掲載した。実験対象は湖南省衡陽市の小学生で、与えた食品は遺伝子組み換えによって誕生した「黄金米」だったことも明らかになった。

実験が発覚したのは、同大学の教授であるタン・グアンウェン氏(中国系米国人)が2011年8月に発表した論文がきっかけとなった。「中国疾病予防控制中心」など政府機関はすぐに同実験の停止を命じ、中国側の責任者も免職した。

中国の言い分は、同実験が中国の法律のほか、科学研究の倫理に違反しているという。

また、タフツ大学側も調査した結果を発表。ここでは、黄金米が研究段階では人体に危害を与えたデータを取得しておらず、健康危害も報告されなかったと指摘された。ただ、この研究が同校の倫理審査委員会の規定及び米国連邦法を完全に遵守しているとは言えないという結論が出された。タフツ大学は、今後は大学の規定管理を強化すると同時に、二度とこのような事故を再発させないよう厳重に注意すると発言。また、タン教授に対し、向こう2年の研究を責任者の直接監督の下で行うよう指示したという。

《ZN》

 提供:フィスコ

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